沖縄県の屋根塗装の基礎知識 地域別の費用や助成金
このページでは、沖縄県の屋根塗装や葺き替え(屋根の全面張り替え)・カバー工法といった屋根のメンテナンス工事をご検討中の方に向けて、工事に必要な基礎的な知識や情報をわかりやすく解説します。株式会社エイチプロスがご紹介する各種費用はあくまで目安です。原材料費の変動や為替レートの変動など、世界情勢の影響による原価高騰により、時期によって価格が変動する場合があります。
沖縄県エリアの外壁塗装情報をご覧になりたい方は、沖縄県の外壁塗装ページをご覧ください。
外壁塗装ガイドでは、以下の一括見積サイトの利用を推奨しております。
優良企業を見比べることができ、安心して業者選びをすることができます。
目次
沖縄県の屋根塗装事情
沖縄県で屋根塗装をお考えの方向けに、屋根塗装サービスについての有益な情報を提供します。利用可能な助成金・補助金情報や、地域で評判の良い業者の紹介、さらには県外でのサービス対応についてもご案内します。お客様のご希望に合わせた屋根塗装で、あなたの大切な住まいを長く守りましょう。
沖縄県の屋根塗装で利用できる助成金・補助金について
屋根塗装を行う際、誰しもが悩むお金のこと。できることなら安価に良い品質の良い工事・をお願いしたいと思います。助成金や補助金の制度があるなら利用してみるのも良いかもしれません。国や各都道府県・各市町村・自治体で実施されておりますが、必ずしもご自身の地域で活用できるとは限りません。利用したい時期に応募が締め切られていたり、外壁塗装では、利用できるが屋根には該当していなかったり、制限が多く設定されており該当しなかったします。そもそも地域では、実施されていないこともあるので、事前に下調べを行い、計画的に検討する事が大切です。以下では、独自に調査した情報をまとめておりますので、ご自身のエリアを確認してみてください。
沖縄県内の口コミが多い塗装業者紹介
会社名 | 住所 | ホームページ |
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沖縄県内のエリアの屋根塗装情報
屋根塗装の概要説明
屋根は、雨風や日差しから家屋を守る極めて重要な部分です。1年中、太陽光線や大雨にさらされるなど、24時間365日、厳しい自然環境に置かれています。傷みが少なければ軽微な補修、修理工事で済むものの、複数の箇所が傷んでいたり、劣化や雨漏りが下地にまで進行している場合もあります。大切な建物を維持していく為にもしっかりと理解しておくことが重要です。
屋根塗装は必要なのか
結論全ての屋根に
塗装の必要性について、数多くの情報があり、様々な意見や見解があるので何を信じたらいいのか、分からないかと思いますが、上記の結論が筆者の考えです。屋根塗装が必要な場合や、塗装というメンテナンス方法で比較的安価に劣化の進行を遅らせる事もあれば、屋根塗装では無く屋根の葺き替え・カバー工法が必要な場合もあります。また塗装ができない屋根があるので、塗装な不要な場合もあります。ご自身の建物の屋根が何の材質・材料で創られているのか、劣化症状からメンテナンスは塗装なのか、そもそも塗装できる屋根なのか専門業者に確認していただき検討してください。
屋根塗装の適切なタイミング・時期
新築からおよそ10年経過したら検討するといった事を思っている方は多いのでは無いでしょうか?屋根の塗装は、約10年というのが比較的広く認識されている印象があります。ここでは、筆者の考える適切なタイミング・塗装に適切な時期をお伝えいたします。
屋根塗装の適切なタイミング
筆者は、10年というのは決して間違いではないと考えております。ただし、10年で必ずやらなくてはならないわけではありません。屋根の材質・材料、建物の形状や周辺環境・天候災害も大きく影響を受けますので、必ずしも10年という事が正しい事では無いと、強くお伝えいたします。屋根に利用されている材料は、寿命が10年以上の事が多いです。ですが、欠損や欠落は寿命とは別の話になります。このことを理解する事がとても大切です。このことから、一度屋根の状況を確認する事がよいと筆者は考えております。もちろん、早いスパンでの確認もとても大切ですので、あくまでも10年は目安として考えてください。
塗装に適切な時期
近年の気象状況は、数年前とは少し変化があり、屋根塗装の適切な時期をお伝えしづらくなってきてしまいました。梅雨時期は一般的に6月頃と言われていましたが、7月上旬の方が雨天が多い年があったり、突然台風が立て続けに発生したり全国各地特有の気候なども考えると判断がとても難しいです。また筆者としては、梅雨時期の6月でも、雪が降るような2月でも基本的には、塗装ができる条件をクリアしていれば、どの時期でも問題ないと考えております。強いていうならば、4月や11月が比較的に適切な時期です。
塗装の対象となる屋根材の種類
- 平板スレート(例:カラーベスト・コロニアル)
- セメント瓦
- モニエル瓦
- ガルバリウム鋼板
- トタン 金属屋根
- アスファルトシングル
屋根のメンテナンスサイン
- 雨漏りが発生している
- 明らかに色あせてしまっている
- 欠損・欠落・変形が起きてしまっている
- クラック・ひび割れが起きてしまっている
- 屋根材がづれてしまっている
- コケやカビが発生している
- 錆が発生している
屋根塗装の流れについて
初めて屋根塗装を行う場合。どのような流れで工事が行われるのか疑問を持つと思います。以下では、お問合せから工事引き渡しまでの基本的な一連の流れをお伝えいたします。
お問合せ
屋根塗装の専門業者にお問合せをします。
現場調査
一度現地に業者が向かい、現在の状況や屋根の状態を確認します。
お見積り
現場調査での情報をもとに数量や料金を算出してもらいます。
契約
しっかりと見積と調査結果の説明を受けます。ご希望に沿うようならご契約となります。
打ち合わせ
工事の開始日や色・流れなどを打ち合わせします。
近隣挨拶
工事は、普段より車の出入りが多くなったり、大きな音が出たりと近隣住民に対する気遣いも必要になります。必ず近隣住民の方には、ご案内やご挨拶を行いましょう。
仮設足場設置
施工者(職人)が屋根に安全にのぼり、安全に作業する為には、仮設足場の設置は不可欠です。また近隣に塗装の塗料が飛散しないようにメッシュシートを設置します。
高圧洗浄機による清掃
塗装する前に、塗装対象箇所は、一度洗浄を行います。コケやほこり・汚れを落としてから塗装を行わないと、剥離の原因になります。
下地処理
ひび割れや、欠落・欠損がある場合は、塗装工事前に基本的には補修工事を行います。
下塗り塗装
屋根材の表面と塗料の密着性を向上させるために下塗りを行います。下塗りをしっかり行わず仕上げ塗料を塗装してしまうと、剥離を起こすきっかけになります。屋根の状態によっては、下塗りを2回行う事もありますので、業者には、しっかりと判断していただきましょう。
中塗り塗装
仕上げに使用する塗料の一回目の塗装になります。一般的には、下塗りと中塗りの塗料は、違う材料を使用します。
上塗り塗装(仕上げ)
仕上げに使用する塗料の二回目の塗装になります。一般的には、中塗りの塗料と同じ塗料を使用します。
検査・確認
しっかりと仕上がっているか、確認します。
仮設足場解体
設置した仮設足場を解体します。
ご請求
ご契約した工事の料金をお支払いします。
以上が一般的な屋根塗装工事の流れです。選択する塗料によって工法や回数が違う事がありますので、業者からの説明はじっくり聞きましょう。
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屋根塗装の費用に関して
屋根塗装の費用の相場をご案内いたします。ご自身のライフプランにあったグレードの塗料選択の参考にしていただけたらと思います。
屋根塗装のグレード別の費用相場
屋根塗装では結合力が強いシリコンや高耐久性のフッ素、ウレタン、無機など様々なフッ素、塗料が使用されます。使用する塗料によって耐久性や機能は異なります。ここではウレタン、シリコン、フッ素、無機のそれぞれの特徴と耐用(耐久)年数、平米(㎡)あたりの単価の目安をご案内します。なお、もっとも安価な塗料としてはアクリル塗料がありますが、アクリルは他の塗料に比べ耐久性が低く、クラックが生じやすいため、屋根塗装に使用されるケースはかつてに比べ少なくなっています。
種類 | 耐用年数 | 単価相場 |
---|---|---|
ウレタン塗料 | 7-8年 | 1,600-2,000円 |
シリコン塗料 | 10-12年 | 2,000-2,500円 |
フッ素塗料 | 15-18年 | 3,000-3,800円 |
無機塗料 | 20-23年 | 4,500-5,500円 |
ウレタン塗料
- 耐用年数
- 7年~8年
- 単価相場
- 1,600~2,000円
- 特徴
- ウレタン塗料は、弾性、伸縮性に優れ、ひび割れ(クラック)が起きても塗料の密着度を保つため、塗膜表面までひび割れが広がりにくいといった長所があります。ただし、シリコンやフッ素、無機などと比べると、耐用年数は短い傾向にあります。屋根塗装の費用を抑えたい方や、10年以内に退去や解体が決まっている方に適しています。
シリコン塗料
- 耐用年数
- 10年~12年
- 単価相場
- 2,000~2,500円
- 特徴
- シリコン塗料は「シロキサン結合」を含む塗料で、このシロキサン結合は、結合力が非常に強いのが特徴です。そのためシリコン塗料も紫外線などによる影響を受けにくく、長期間にわたり塗膜の劣化症状が表れにくい特長があります。雨と一緒に汚れが落ちやすく、藻やカビなどが生えにくいなど、美観を保ちやすいのもシリコンの強みで、屋根塗装に適した塗料といえます。
フッ素塗料
- 耐用年数
- 15年~18年
- 単価相場
- 3,000円~3,800円
- 特徴
- フッ素塗料は価格面でシリコンを上回りますが、その分、屋根塗装には効果的です。屋根は住宅の中でもっとも紫外線や雨水に当たる場所であるがゆえ、劣化しやすい部分です。その点、フッ素塗料で施工すると、高い耐候性で住宅を紫外線から守ってくれるのに加え、高い耐久性で家を長持ちさせてくれます。
無機塗料
- 耐用年数
- 20年~23年
- 単価相場
- 4,500円~5,500円
- 特徴
- 無機塗料は屋根塗装に使用される塗料の中でもっとも高価なもののひとつです。無機物を主成分としているため、フッ素以上に雨や紫外線の影響を受けにくいので劣化しにくく、屋根材を長期間にわたって保護します。また、カビやこけの栄養分である有機物の含有量が少ないため、カビやこけの発生を抑えてくれます。さらに無機物は親水性が非常に高く、表面に汚れが付着しても雨水で汚れが落ちます。また静電気が起きにくいので、ホコリなどのゴミを寄せ付けない塗膜になるのも強みです。
屋根塗装にかかる費用の概要
屋根を塗装すると、主に「材料費」「人件費」「足場代」「諸経費」などの各種費用が発生します。「材料費」「人件費」「足場代」「諸経費」とはどのような費用で、それぞれの費用は屋根塗装工程の総額のうち、どれくらいの割合を占めるのでしょうか。それぞれの費用を詳しく解説します。
人件費 | 足場代 | 材料費 | 諸経費 |
---|---|---|---|
50% | 15% | 25% | 10% |
人件費
人件費50%
人件費は、屋根塗装を実際に行う職人の数に応じて発生する費用で、屋根塗装全体の約50%に相当します。屋根塗装では、建物の規模や作業の内容によって必要な人数が変わることもあります。多すぎても少なすぎても工事に支障を来たし、作業工程によって適切な人数というものがあります。50坪を超えるような大きな建物の屋根や外壁の塗装となると、作業者が増え工期も長くなるため、費用は高額になる場合があります。
足場代
足場代15%
屋根や外壁を塗装するには足場の仮設が必要です。足場を仮設することで作業の安全性が確保されるのに加え、塗装する職人の姿勢が安定するため、きれいに仕上がり、ムラなく塗布できます。また、足場があれば、その上に飛散防止ネットを設置できますので、隣接する建物や通りかかった人に塗料が飛び散ってしまうといったトラブルを防ぎます。足場の仮設には一定の費用がかかり、屋根塗装総額の約15%にのぼります。
材料費
材料費25%
材料費とはその名のとおり、屋根や外壁を塗装するのに使用する塗料や部材にかかる費用で、屋根塗装費用の約25%を占めます。「塗料」にも様々な種類があり、アクリル、シリコン、フッ素、無機などがあります。耐用年数に応じて価格も異なり、もっとも高価な無機塗料ともっとも安価なアクリル塗料を比較すると、価格は3倍以上と大きく異なります。この塗料にかかる費用のほかに、材料費には部材の費用が含まれます。部材とは、養生の際に使用するマスキングテープやマスカー、ビニールシート、下地処理で用いるモルタルパテ、エポキシ樹脂、サビ落とし剤、シーリング材(コーキング材)などです。なお、塗料とペンキを混同される方が多いようですが、塗料とペンキは異なります。塗料は、顔料・樹脂・溶剤などを混ぜて作られたものを指し、外観を美しくするだけでなく、対象物の保護や機能を高める役割を持ちます。一方、ペンキは、オイルペイントや合成樹脂調合ペイントのことで植物油などで稀釈します。このように塗料とペンキは、成分や機能で大きく異なります。
諸経費
諸経費10%
屋根塗装では、「材料費」「人件費」「足場代」のほかに「諸経費」が発生します。諸経費には、塗料缶の廃棄にかかる費用や、塗装業者が現場まで移動する際に生じる交通費などが含まれます。また、現場が狭くて駐車スペースが無く、コインパーキングを利用した場合にはその費用が発生します。さらに、道路に足場を組まなければならない現場では、市区町村に道路使用許可を申請する必要がありますので、その代行手数料がかかります。こうした現場ではガードマンを手配する必要があるため、その費用が上乗せとなります。ほかにも高圧洗浄機で使用する水道の代金、電気代などが発生する場合もあります。このように諸経費は場合によってはかさむケースがあります。また、塗装業者の中には、施工、管理業務を下請け会社などに委託するケースもあるほか、工務店やリフォーム会社に塗装を依頼すると、中間マージンが発生します。諸経費は一般的に、屋根や外壁塗装費用の約10%を占め、その割合は決して小さくないでお見積りに「諸経費」や「その他の費用」などの項目があった場合は、必ず内訳を確認しましょう。
屋根塗装の工程毎の費用相場
多くの業者の中から、優良業者を見極めるには、見積を比較することが大切です。見積の内容や費用は、業者によって考え方も異なる為、項目・費用は多種多様にあります。安い業者には、安いなりの理由があり、高い業者には高い理由があります。安くても優良な業者も存在しております。
項目・名称 | 単位 | 単価相場 | 説明 |
---|---|---|---|
仮設足場設置 | 1/m² | 800~1,200円 | 職人が安全に作業するための足場です。 |
飛散防止シート設置 | 1/m² | 200~350円 | 周囲に塗料などが飛散することを防ぐためのメッシュシートです。 |
高圧洗浄 | 1/m² | 200~300円 | 高圧洗浄機による塗装面の洗浄作業です。 |
バイオ洗浄 | 1/m² | 500~1000円 | 薬品を使った洗浄になります。 |
下地処理 | 1/m² | 150~200円 | ひび割れ補修や雨漏り補修、家屋の修繕・補修です。 |
飛散防止養生 | 1/m² | 150~300円 | ビニールやテープを使用して非塗装物の保護を行います。 |
外壁塗装 下塗り | 1/m² | 600~1,000円 | 使用塗料の下塗り材 |
外壁塗装 中塗り | 1/m² | 800~1,200円 | 10年~12年程度の塗料 |
外壁塗装 上塗り | 1/m² | 800~1,200円 | 10年~12年程度の塗料 |
付帯物塗装 | 1式 | 50,000~80,000円 | 箇所に応じて数字で出す場合とまとめて出す場合があります。 |
木部塗装・木塗装 | 1式 | 50,000~80,000円 | 箇所に応じて数字で出す場合とまとめて出す場合があります。 |
鉄部塗装 | 1式 | 50,000~80,000円 | 箇所に応じて数字で出す場合とまとめて出す場合があります。 |
屋根塗装 下塗り | 1/m² | 600~1,200円 | 使用塗料の下塗り材 |
屋根塗装 中塗り | 1/m² | 800~1,400円 | 10年~12年程度の塗料 |
屋根塗装 上塗り | 1/m² | 800~1,400円 | 10年~12年程度の塗料 |
雨樋塗装 | 1式 | 50,000~80,000円 | メートルで出す場合は1,500~1,800円程度 |
破風板塗装 | 1式 | 50,000~80,000円 | メートルで出す場合は1,500~1,800円程度 |
軒天塗装 | 1式 | 50,000~80,000円 | m²で出す場合は1,200~1,800円程度 |
色分け・2色ぬり | 1式 | 35,000~50,000円 | 手間がかかる場合は、費用が追加になります |
目地シーリング | 1m | 800~1,500円 | サイディング外壁によくある項目になります。 |
窓回りシーリング | 1m | 800~1,500円 | サイディング外壁によくある項目になります。 |
屋根塗装以外のメンテナンス種類
屋根のメンテナンス方法は、塗装だけではありません。建物の状態によって工事の内容を決めておくことが大切です。塗装工事以外にも、「重ね葺き工事」(カバー工法)、「全面葺き替え工事」、「破損箇所のみを修理、修繕する部分補修・修理」があります。それぞれの工事内容やメリット、デメリットについてご案内します。
重ね葺き工事(カバー工法)
既存の屋根の上に新しい屋根材をかぶせる工法で、重ねて葺くことからカバー工法と呼ばれます。カバー工法のメリットは、葺き替えに比べ工事期間が短く、費用が抑えられる点です。足場や養生の費用などが発生しますが、それでも費用は葺き替え工事と比べれば安く抑えられます。既存の屋根を解体しないので廃材が出ず、撤去作業が不要ですので撤去の費用がかかりません。さらに屋根材が二重になるので、断熱性や遮音性が高まります。一方、重ねて葺くことで現状より屋根が重くなるため、建物の強度や耐震性を十分チェックし、できるだけ軽い屋根材で葺くことが大切です。また、屋根の下地、野地(ストレートや瓦など屋根材の下地材)に傷みが少ない場合のみ可能な工法で、下地、野地が腐っていて釘が打てない場合は、重ね葺きが出来ないため補修が必要になります。重ね葺きを採用できる屋根材は、スレート、金属系、アスファルトシングル、アルミダイカスト瓦などに限られます。
屋根葺き替え工事
既存の屋根をすべて解体し、屋根全体をリフォームする工事のことです。屋根の表面に加え、下地、野地板もすべて新品に交換します。この工事のメリットは大きくわけて3つあります。
まず1つ目は、下地、野地板の補修、修繕、点検もできるという点。全面葺き替えでは、屋根材を全て取り外すため、職人が下地材の劣化状況を直接、目視で確認、点検できます。そうすることで、補修、修理すべき箇所がわかりやすくなるうえ、職人も適切な作業がしやすくなります。
2つ目は、自然災害の危険やリスクを軽減できる点。梅雨から夏、秋まで、近年、国内では大雨や台風、ゲリラ豪雨が断続的に発生しており、雨漏りの原因となっています。こうした自然災害が発生すると、老朽化した屋根は、雨水の侵入を防げず、室内にダメージを広げます。結果、垂木を含めた屋根のリフォーム、修理、修繕だけでは済まなくなり、多額のコストがかかる場合があります。こうした事態を避けるためにも、屋根の全面葺き替え工事をおすすめします。
3つ目は、耐震性の向上にも極めて効果的な点。葺き替え工事にあわせて既存の屋根材よりも軽い素材にすることで基礎部分や柱、垂木への負担が軽減され、地震に強いお家となります。一方、全面葺き替え工事は、高額の費用がかかるのに加え、工期が最短でも1週間、長ければ10日間ほどを要します。工事期間は大きさにより変動はあります。
部分補修工事
部分補修修理とは、傷んだ部分のみを直す小さな工事です。たとえば、屋根が1箇所だけヒビ割れたので補修する、屋根瓦が1枚だけ破損した、あるいは剥がれているので交換する、屋根がズレて隙間から雨水が入り込むので補修する、屋根が部分的に傷んだので塗装するといった工事が部分補修工事にあたります。費用は葺き替え工事や重ね葺き工事に比べれば大幅に抑えられます。ただし、抜本的な改修ではないため別の箇所から雨漏りするといった事もあり、さらなる雨仕舞いや応急処置が必要となります。
塗装ができない・適さない屋根について
結論1996年~2006年前後に
アスベスト使用禁止後のノンアスベスト切り替え時期製品の可能性があり塗装がメンテナンスとして適しません。石綿(アスベスト・いしわた・せきめん)は、比較的安価で建材に混ぜて製品を製造すると強度が増すことができるという利点を持っており、これまで多くの建材に含有されておりました。しかし、労働安全衛生法の改正により製造・使用することが全面的に禁止となりました。
改正に伴い、急遽アスベストを含有せず製造された建材がノンアスベスト建材となります。当然アスベストを含有している商品より強度が劣っており、近年では、自然に割れてしまったり、欠けたり、欠落・欠損を起こしてしまうというトラブルが多発してしまっております。残念ながら、ノンアスベスト切り替え時期に建築された建物は、上記のことを注意しながらメンテナンス方法を考えなくてはなりません。上記のことをしっかり把握している塗装業者も多くはありません。業者選びには、十分に注意が必要です。現在屋根塗装ができないとされている屋根をご紹介いたします。
- ニチハ株式会社 パミール
- 松下電工株式会社 レサス
- 松下電工株式会社 シルバス
- クボタ株式会社 コロニアルNEO
- クボタ株式会社 アーバニーグラッサ
- クボタ株式会社 ザルフグラッサ
- 積水屋根システム株式会社 セキスイからわU
- グリシェイドNEO
屋根塗装と雨漏りに関して
ひとたび雨漏りが始まると、範囲は徐々に拡大し、やがては屋根を支える垂木を含めた屋根材そのものを葺き替えなければ生活できなくなります。そうなる前に、塗装(コーティング)やシーリング、コーキングを含めた定期的な屋根のメンテナンスが必要です。ただし、塗装すれば雨漏りしなくなる、というわけではありません。雨漏りの原因の追及、的確な対処の後に塗装をする事が大切です。また塗装では、雨漏りの根本的な解決にならないことも多くあります。雨漏りの多くは、カラーベスト(コロニアル)などの屋根材そのものよりも、その下に敷かれているアスファルトルーフィングなどの二次防水素材の破損が原因となっているため、雨漏りしている屋根をいくら塗装しても抜本的な解決とはなりません。また、笠木(冠木(かぶき)とも)の劣化が原因で、ベランダから雨漏りする場合もありますので、笠木のメンテナンスも重要です。雨漏りを1年から2年も放置していると、2年後には大変な修復作業となってしまいます。
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屋根塗装をする時に役立つ豆知識
これから屋根塗装を検討している方は、これからお伝えする情報を認識してから工事を開始する事をおすすめいたします。
外壁塗装と一緒に工事をする事でお得に
屋根塗装をする際に、外壁塗装を一緒に行う事で費用面でとてもお得に工事を行う事ができます。ここは、屋根塗装にかかる費用相場をお伝えしております。その中には、仮設足場の設置費用というものがあります。ここでは、例を用いてなぜお得なのかお伝えいたします。
例1:今回は、屋根塗装のみ 数年後外壁塗装を行う
50万円2024年に屋根塗装
- 仮設足場費用
- 20万円
- 屋根塗装費用
- 30万円 *洗浄等含む目安
90万円2025年 or 2026年に外壁塗装
- 仮設足場費用
- 20万円
- 外壁塗装費用
- 70万円 *洗浄等含む目安 総額140万円
例2:屋根塗装と外壁塗装を一緒のタイミングで行う
総額120万円屋根塗装+外壁塗装
- 仮設足場費用
- 20万円
- 外壁塗装費用
- 30万円外壁塗装費用 70万円=総額120万円
両方とも工事をするには、基本的に仮設足場を設置する必要がある為、別々で行う場合、仮設足場費用が2度も発生してしまいます。20万円ともなれば、家電や給湯機などの生活設備機器の交換に充てる事ができるでしょう。上記の事から、屋根塗装と外壁塗装は、一緒に行う事がお得という事になります。
助成金や補助金が受けられることがある
冒頭で助成金・補助金に関してお伝えしておりますが、実費負担を軽減できる可能性がありますので、利用できるチャンスがある場合は、検討する事で費用負担を抑えるきっかけになると思いますので、事前にご自身の地域の情報を調べておくことを推奨いたします。
しっかりと近隣挨拶・案内をする業者に依頼する
屋根や外壁の工事期間には、騒音や異臭、車両の頻繁な通行など普段の生活とは、少々異なる事が起こります。工事がきっかけで近隣問題になってしまったなどといった事例も耳にします。お客様ももちろんのことですが、業者側からも近隣住民に対する事前の配慮がとても大切です。家のメンテナンス工事は、お互い様です。工事期間も気持ちよく生活するためにしっかりと近隣挨拶・案内をしてくれる業者様に依頼していきましょう。
屋根塗装は、DIYでできるのか
結論、DIYは可能です。ただし、屋根の上というのは、とても危険が沢山あります。安全を確保し、近隣被害をしっかり考慮した上で工事を行う事は忘れてはいけません。DIYで塗装を済ませることは、工事費の軽減といったメリットもあるので、自分でできるなら自分でやりたいといった方もいるとは思いますが、結果的に業者に頼んだ方が安上りだったという事もありますので、DIYする場合は、特に注意が必要です。
このページに書いてある、工事の流れに沿って進行していくことがDIY成功の秘訣となります。材料は、お近くのホームセンター(例:ビバホーム・建デポ等)で購入する事ができます。ですが、筆者は技術面・知識面・品質面を考えると専門業者に依頼する事をおすすめいたします。
屋根塗装でよくある質問
- 屋根塗装は、必ず3回塗装ですか?回数を減らすことで料金を減らせますか?
- 各種メーカー、各塗料には、定められている塗装の回数があります。規定を守らないと性能を発揮する事や品質を保つ事ができなくなってしまうリスクがあります。また必ず3回ということはありません。使用する塗料の規定の回数が塗装の回数となります。
- 屋根塗装に使う塗料で省エネ効果があるって本当ですか?
- 断熱塗料、遮熱塗料といった商品も多く存在しています。通常の塗料に比べ機能性を重視した塗料を選択する事で省エネ効果を得られる可能性があります。
- 屋根塗装を行う事でひび割れは防ぐことができますか?
- 残念ながら屋根塗装を行う事でひび割れ自体を防ぐことは、できないと考えます。ただし、塗膜を形成し表面の保護を塗装で行いますので、まったく塗装をせずに何年も放置するよりは、できづらくなると考えます。
- 屋根塗装を行う事でコケは発生しなくなりますか?
- 残念ながら屋根塗装を行う事で、コケが発生しなくなるとは、言い切れません。建物形状や周辺環境、気象状況によって、短い期間でも発生してしまう事はあります。
- どんな塗料を選べばいいかわかりません。
- 筆者は、基本的にご自身のライフプランにあった金額で行える、最大限耐用年数の長い塗料を選択する事をお勧めいたしますが、いろんな色の家を試して雰囲気を変えたい方には、カラーバリエーションの多い塗料を選ぶのもお勧めいたします。
屋根塗装で失敗しない為に
最後に、屋根塗装で失敗しない為に読者の皆様にお伝えしたいことがあります。近年、ニュースでも取り上げられる事が多くなってきた、訪問販売によるリフォーム詐欺についてです。筆者の周辺でも多く耳にします。また筆者は、普段から地元のお客様に塗装工事を提供している業者です。被害に遭ったお客様から相談をいただく事もございます。これから検討していく方には、本当にその業者は信用できますか?と一度お聞きしたいです。
- 会社は実在しているのか
- 資格を持っているのか
- 会社は何年続いているのか
- 質問にはしっかり答えてくれるのか
屋根塗装・外壁塗装は決して安いサービスではありません。大切な建物を少しでも長く維持する為にも業者選びには慎重になってください。
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