外壁塗装塗料の選び方

塗料について



住まいを30年、さらには50年と長持ちさせるためには、定期的な外壁塗装が欠かせません。また、外壁塗装を行う際は、用途や塗装箇所に適した外壁塗装塗料の選び方が重要となります。しかし、一口に外壁塗装塗料といってもウレタンやシリコン、ラジカル、フッ素、遮熱、シリコンクリアー、無機(光触媒)、アクリルなど、様々な種類があり、どれを選べばよいかお悩みの方も多いようです。ここでは外壁塗装塗料の選び方を詳しく解説します。塗料の選び方次第で外壁の寿命は変化しますので、ぜひ参考になさってください。

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外壁塗装塗料の種類とその費用

もっとも費用が高い無機(光触媒)塗料から安価なアクリル塗料まで、外壁塗装塗料には様々な種類があります。ここでは外壁塗装塗料の種類とその特徴、費用をご紹介します。外壁塗料の選び方は業者に詳しくご相談ください。なお当サイトでご紹介する各種費用はあくまで目安です。世界情勢による原価高騰などで、タイミングにより値段が大きく変わる場合もありますのでご了承ください。

ウレタン塗料

ウレタン塗料
耐用年数
7年~8年
単価相場
1,600~2,000円
相場目安
約290,000円
特徴
ウレタン塗料は、樹脂の弾性が高いため壁面や屋根との密着性に優れるという特長があります。また、塩ビや木部、鉄部、金属部、雨樋、雨戸など細部の凹凸が多い付帯部の塗装などを塗り替えるのに最適です。耐用年数は決して長いとは言えませんが、価格は安く、コストパフォーマンスに優れた塗料です。ウレタン塗料は「水性ウレタン」と「油性ウレタン」(油変性ウレタン)に分類され、油性はシンナーなどの溶剤を混ぜる、いわゆる稀釈(希釈)するのに対し、水性は水で稀釈(希釈)します。種類によってはつや消し(艶消し)の効果があります。近年は各メーカーで環境に配慮した低汚染型の商品開発が進んでいます。

シリコン塗料

シリコン塗料
耐用年数
10年~12年
単価相場
2,000円~2,500円
相場目安
約350,000円
特徴
シリコン塗料は対候性に優れ、雨や風にさらされても劣化、変色しにくい特長があります。また、雨と一緒に汚れが落ちやすく、藻やカビなども生えにくいため、壁面の美観を保ちやすい塗料です。また、シリコン塗料は仕上りに光沢感や艶(つや)を出したい時にも多用されます。水を通しにくいのも強みで、湿気や雨から建材の劣化を防ぎます。注意点としては、同じシリコン塗料でも金属に塗装できるものとできないものがあります。また、セラミックが配合されているもの、伸縮性がありサイディングには塗装できない弾性タイプなど、様々なタイプがありますので詳しくは塗装業者におたずねください。

ラジカル塗料

ラジカル塗料
耐用年数
12年~15年
単価相場
2,500~3,000円
相場目安
約440,000円
特徴
ラジカル塗料は、塗膜が剥がれるといった劣化症状の原因となる「ラジカル」の発生を防ぐ塗料です。「高耐候酸化チタン」と「光安定剤」の2つの成分がラジカルを制御して封じ込めます。ラジカル塗料はほとんどの外壁に対応可能であるのに加え、水性で一液型であるため安全で作業効率の良い塗料です。耐用年数も12年~15年ほどと比較的長期にわたります。

フッ素塗料

フッ素塗料
耐用年数
15年~18年
単価相場
3,000円~3,800円
相場目安
約540,000円
特徴
フッ素塗料は耐久性に優れた塗料で外壁はもとより、紫外線(uv)や雨水の影響をもっとも受ける屋根の塗装にも適した塗料です。高い対候性を活かして戸建て住宅だけでなく大型商業施設などにも使用されます。耐用年数は15年~18年ほどで、長期にわたって外壁や屋根を保護します。

遮熱塗料

遮熱塗料
耐用年数
15年~18年
単価相場
4,000円~4,800円
相場目安
約700,000円
特徴
遮熱塗料は屋根などに塗ることで太陽光(近赤外線)を遮る性能、性質があります。太陽光を反射させるため屋根材に太陽の熱が吸収されるのを遮る効果があり、結果として室内の温度が上昇しにくくなります。屋根の表面温度上昇を抑制するには、遮熱機能を付加した屋根材や遮熱・断熱シートを使用するといった方法がありますが、施工の手間や価格を考えると、遮熱塗料の使用をおすすめします。なお、自治体によっては遮熱塗料で塗装する場合、費用の一部を助成する補助金制度がありますので、詳しくは最寄りの自治体におたずねください。

シリコンクリアー塗料

シリコンクリアー塗料
耐用年数
10年~15年
単価相場
2,200円~2,400円
相場目安
約370,000円
特徴
シリコンクリアー(「シリコンクリヤー」「クリア塗料」「クリアー塗料」とも)はその名のとおり、透明であるため模様や目地、デザインがあしらわれた外壁の塗装に適しています。シリコンクリアーが透明なのは、色の成分となる顔料を含まないためです。したがって顔料がチョークの粉のようになるチョーキング現象も起きにくくなります。また、シリコンクリアーは他の有色塗料よりも塗装回数が少なく抑えられるのも強みです。有色塗料であれば、下塗り→中塗り→上塗りと合わせて3回の重ね塗りが必要ですが、クリヤー塗料は下塗りしてしっかり乾燥させた後、同じクリヤー塗料で2層目を塗れば完成となります。

無機(光触媒)塗料

無機(光触媒)塗料
耐用年数
20年~23年
単価相場
4,500円~5,500円
相場目安
約800,000円
特徴
無機塗料は塗料類の中でもっとも高価で寿命も長いのが特長です。また、無機物は親水性能が非常に高いため、表面に汚れが付着しても浮きやすく、雨水で汚れが洗い流されますので、仕上りの美観が保たれます。さらにカビやこけは有機物を栄養分としますが、無機塗料は有機物の含有量が少ないためカビやこけの付着を抑えてくれますので、壁面が汚れる心配が軽減されます。グレードが高く、メリットも豊富な無機塗料ですが、中には塗膜が硬化しやすい種類もあり、そうした無機塗料はサイディング(窯業系・金属系)やガルバリウム鋼板の塗装には向かない場合もあります。ただし、有機物を多く混合配合した無機ハイブリッド塗料は、サイディングやガルバリウム鋼板にも対応可能です。

アクリル塗料

アクリル塗料
耐用年数
6年~8年
単価相場
1,600円~1,800円
相場目安
約300,000円
特徴
アクリル塗料は大変安価で、カラーバリエーションが豊富かつほとんどが1液型ですので使い勝手が良いといったメリットがあり、DIYでひんぱんに使用されています。一方、紫外線に弱いため、防水性(耐水性)を失いやすく次の塗装までのスパンは短くなりがちです。塗膜が固いのでひび割れが生じやすいといったデメリットもあるため、外壁塗料としてアクリル塗料を使用する機会は減りつつあります。ただし数年以内で引っ越しを検討されている方や費用を抑えたい方にとっては、アクリル塗料で塗り替えるといった選び方もあります。

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外壁塗装塗料の耐用年数

外壁塗装の相場に含まれる費用

外壁塗装塗料にはそれぞれおおよその耐用年数があります。もっとも耐用年数が長い外壁塗装塗料は無機(光触媒)塗料で、20年~23年の長期間にわたって外壁を保護してくれます。一方、耐用年数がもっとも短いのはアクリル塗料で、耐用年数は6年から8年ほどにとどまります。ここでは耐用年数が5年未満、10年未満、15年未満、20年未満、20年以上にわけて、外壁塗料をご紹介します。外壁塗料の選び方は、費用や耐用年数などを考慮した上で、専門業者とよく話し合ってお決めください。

5年未満の外壁塗料

耐用年数が5年未満の外壁塗料としては、アクリル塗料があります。アクリル塗料は、とにかく塗装費用を抑えたい方や2年~3年後には引っ越しを予定されている方などには適した塗料と言えます。しかし、外壁という住まいの要となる箇所の塗装には耐久性などの面で向いておらず、外壁塗装で用いられる機会は非常に少なくなっています。

5年以上10年未満の外壁塗料

耐用年数が5年以上10年未満の外壁塗料としては、ウレタン塗料があります。ウレタン塗料の合成樹脂は弾力性に優れるため密着性が高いのに加え、光沢による高級感が出やすい塗料です。外壁だけでなく屋根の雨漏り対策やベランダ、コンクリートなどの防水塗料にも適しています。耐用年数は7年~8年ほどですが、安価なことから幅広く使用されています。

10年以上15年未満の外壁塗料

耐用年数が10年以上15年未満の外壁塗料としては、シリコン塗料やラジカル塗料、シリコンクリアーがあります。シリコン塗料の耐用年数は10年~12年で、価格とのバランスに優れるコストパフォーマンスの良い塗料です。ラジカル塗料の耐用年数は12年~15年で、塗膜が剥がれるといった劣化や変色を抑える働きがあります。シリコンクリアーの耐用年数は10年~15年で、その名のとおり透明ですので、模様やデザイン、目地などがあしらわれた外壁やタイル調やレンガ調のサイディングボードの塗装などに最適です。

15年以上20年未満の外壁塗料

耐用年数が15年以上20年未満の外壁塗料としては、フッ素塗料や遮熱塗料があります。フッ素塗料の耐用年数は15年~18年と長く、高価ですが紫外線、雨水、酸化、温度変化に強く、耐久性と耐候性を兼ね備えています。また、雨と一緒に汚い物が落ちやすいうえ、藻、カビが発生しにくいのも強みです。遮熱塗料はその名のとおり、太陽光を反射させる効果があり、室内温度の上昇を緩和、抑制する機能があります。耐用年数は15年~18年で、長期間にわたって外壁や屋根を保護してくれます。

20年以上の外壁塗料

耐用年数が20年以上の外壁塗料としては、無機(光触媒)塗料があります。非常に高価な塗料ですが、無機物を主成分としているため、雨や紫外線の影響を受けにくく、20年以上にわたって外壁や屋根材の劣化を防ぎます。カビやこけの栄養分となる有機物の含有量が少ないため、それらの発生を抑える効果もあります。藻などの汚れにも強く、美観性に優れた塗料です。

主な塗料メーカーと商品名

国内には大手から中小まで多くの塗料メーカーがあり、様々な商品があります。近年は各メーカーが環境に配慮した塗料の開発やナノテクノロジーといった新技術に磨きをかけています。ここでは主な塗料メーカーとその商品をご紹介します。塗料の選び方の参考になさってください。

エスケー化研

エスケー化研は建築用塗料の大手メーカーで、特に外装用を得意とします。建築仕上げ塗材では国内最大手であり、海外展開も積極的です。「エスケープレミアムシリコン」「クリーンマイルドウレタン」「クリーンマイルドシリコン」「クリーンマイルドフッソ」「水性セラミシリコン」「クールテクトSi」などを製造、販売しています。

関西ペイント

関西ペイントは大阪市中央区に本社を置く総合塗料の製造販売企業で、売上高は業界トップクラスです。特に自動車用塗料で高いシェアを有し、アジア圏で首位の座にあります。「アレスダイナミックTOP」は最上位品フッソに迫る高耐候性に加え、超低汚染型の塗料として注目を集めています。

水谷ペイント

水谷ペイントは創業100年以上の老舗で、屋根用塗料や内外壁塗料、床用塗料などで豊富な実績があります。近年はナノテクノロジー技術を駆使した「ナノコンポジット」が高い評価を獲得したほか「水系パワーフロン」なども幅広く使用されています。

菊水化学工業

菊水化学工業は愛知県名古屋市を拠点に特殊機能性材料・建築仕上材の製造・販売、建築、土木材料、機械器具の製造、販売を行っています。同社の「シリカペイント」は通気性のある塗膜で、耐候性、耐久性、耐水性、耐アルカリ性に優れます。また、下塗材と組み合わせることにより内外装の各種下地に幅広く対応します。カラーバリエーションも豊富なつや消し塗料です。

日進産業

日進産業の「GAINA(ガイナ)」は、特殊セラミックを塗料化した機能性環境改善塗材です。塗ることで断熱、遮熱、結露防止、防音・防汚、空気質改善など、様々な機能を発揮します。また、ガイナにはロケット打ち上げ時に先端部(フェアリング)を熱から守る断熱技術が採用されています。

アステックペイント

アステックペイントは「美壁革命」をコンセプトに、汚れにくい機能を持った塗料「低汚染塗料」で定評があります。低汚染塗料は排気ガスや黄砂、PM2.5などの汚染物質が増加した近年、注目を集める塗料です。また、同社の「ピュアアクリル」も幅広く使用されています。さらにアステックペイントが運営する「プロタイムズ(protimes)」も確かな施工で豊富な実績があります。

オプティマス

オプティマスは次世代型光触媒塗料の開発・販売を主軸に「サスティナビリティを追求するライフスタイルカンパニー」を掲げています。同社の「オプティマスインテリアメディカルペイント」は室内環境での利用に適した抗ウイルス・抗菌・消臭・防カビ・保温の性能を持つ高性能水性塗料で、抗ウイルス試験で高い活性値をマークしました。

日本ペイント(ニッペ)

「ニッペ」の愛称で知られる日本ペイントは、汎用塗料の製造販売で国内トップクラスです。住宅はもとよりビル、マンションなどの大型建築物、橋梁・プラント・タンクといった大型構造物用塗料でも豊富な実績があるほか、自動車の補修塗装向け塗料の開発、製造販売も行います。「サーモアイSi」「ファインウレタンU100」「ファインパーフェクトベスト」「オーデグロス」など豊富なラインナップで暮らしを支えています。

ジャパンカーボライン

ジャパンカーボラインは重防食塗装系の標準品として使用されている無機ジンクリッチ塗料を先駆けて開発するなど、高い技術力を有します。一般住宅はもとより、賃貸集合住宅の塗装実績も豊富です。超耐候性の環境配慮型塗料である水性無機塗料、アクリルウレタン樹脂塗料を主に使用し、日本全国で約30,000棟の集合住宅を施工しています。

ピアレックステクノロジーズ

ピアレックステクノロジーズは、機能性コーティング材の開発、設計、製造、販売、施工で定評があります。フッ素樹脂系光触媒コーティング材料「ピュアコート®」は、超親水性を実現した塗料としてその性能が高く評価されています。超親水性の表面では、水は膜のように広がります。その結果、雨水などが壁の汚れの下に入り込むため、汚れを浮き上がらせて流してくれます。また、「ピュアコート®」は太陽光が当たりづらい北面なども汚れをつきにくくする塗料として高く評価されています。

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塗料以外にかかる外壁塗装の費用

外壁塗装には、主に「材料費」「人件費」「足場代」「諸経費」などの各種費用が含まれます。「材料費」「人件費」「足場代」「諸経費」とはどのような費用で、外壁塗装相場においてどれくらいの割合を占めるのでしょうか。それぞれの費用を詳しく解説します。

材料費

材料費とはその名のとおり、外壁塗装で使用する材料にかかる費用で、外壁塗装相場の約20%を占めます。材料費は大きく分けて「塗料」と「部材」の2種類があります。まず「塗料」ですが、種類によって費用は異なり、もっとも高価な無機塗料ともっとも安価なアクリル塗料を比較すると、価格は3倍以上の開きがあります。一方、「部材」とは、養生の際に使用するマスキングテープやマスカー、ビニールシートに加え、下地処理で用いるモルタルパテ、エポキシ樹脂、サビ落とし剤、シーリング材(コーキング材)などを指します。

人件費

人件費とは、外壁塗装を行う作業員、職人に発生する費用で、外壁塗装相場の約30%に相当します。人件費は、現場で働く作業員の人数と日数が密接に関係し、当然ながら人数が多く、日数が長いほうが人件費は高くなります。したがって50坪を超えるような大きな建物の外壁を塗り替えるとなると、作業者が増え工期も長くなるため、外壁塗装費用は高額になる場合があります。また、知識と経験が豊富な熟練の職人は、一般的な作業者よりも人工代が高くなる場合があります。

足場代

足場代

外壁塗装を行う上で、足場は極めて重要です。足場を組むことで塗装スタッフの姿勢が安定するため、きれいにムラなく塗装できます。また、足場があれば、その上に飛散防止ネットを設置できますので、隣接する建物や通りかかった人に塗料が飛び散ってしまうといったトラブルを防ぎます。このように足場は外壁塗装と大いに関係しますが、足場の設置には一定の費用がかかり、外壁塗装相場の約20%にのぼります。なお、足場の大まかな費用は足場架面積=(建物の外周/m+8m)×家の高さ(m)で算出できます。ここで出た足場架面積に平米単価(600~1,000円)を乗じた値が「足場にかかる費用」です。例えば、外周30メートルの2階建ての家に、平米単価1,000円で足場を組む場合の費用は、(外周30m+8m)×家の高さ6m×平米単価1,000円=228,000円となります。階数が高くなるほど、足場代はかさむ傾向があります。なお、訪問販売業者の中には「近所の工事で使っている足場をそのまま使うので、足場代はほとんど無料です」などと、いかにもお得感をアピールして契約を迫ってくる業者がいます。これは典型的な悪質業者の手口で、足場の項目を0円にしておく一方、塗装代金を上乗せし、不当な利益を得ているケースがほとんどです。「無料」をうたう悪徳業者にはくれぐれもご注意ください。

諸経費

外壁塗装では、「材料費」「人件費」「足場代」のほかに「諸経費」が発生します。諸経費にはどのような費用が含まれるのか、詳しくご案内します。なお「諸経費」は外壁塗装相場の約30%を占め、その割合は決して小さくありませんので、お見積りに「諸経費」や「その他の費用」などの項目があった場合は、必ず内訳を確認しましょう。

塗料缶の廃棄代

塗料や溶剤が入っていた缶は、塗装業者が責任を持って適正に運搬、処分する必要があります。塗料缶は産業廃棄物扱いとなるため、一般廃棄物に比べ処理費用は高くなります。大きな建物の外壁塗装では必然的に使用する塗料も多くなるため、その分、多くの塗料缶が廃材として排出され、処分費用がかさむ場合があります。

交通費

外壁塗装の費用には、塗装業者が現場まで移動する際に生じる交通費も含まれます。塗装業者の事務所と現場が極端に離れていると、交通費が上乗せになる場合もありますので、ご注意ください。その点、地元の塗装業者に依頼すると、交通費が免除されることもありますので、業者の選び方の要素のひとつになります。

その他の費用

諸経費に含まれるその他の費用としては、駐車代があります。塗装現場に塗料や道具などを運搬する作業車を駐車出来るスペースが無い場合、近くのコインパーキングなどを利用する必要があり、工期中その駐車費用が発生します。また、敷地が狭い現場では、道路などに足場を設置する場合があります。その際は市区町村に道路占用許可を申請するため、申請代行費用とあわせて市区町村の定める金額が発生します。車がすれ違えないほど道幅が狭い道路に車やトラックを停めて作業する際は、道路使用許可を警察署に申請し、ガードマンを置いて通行止めにして作業します。その場合も申請代行費用とガードマンの費用が発生します。また、保険費や印紙代などの費用が上乗せされる場合があります。ほかにも、高圧洗浄作業の際に使用する水道代が発生します。また、塗料を攪拌する際、電動工具を使用しますが、電動工具の電源を外部コンセントから取った場合は、その分の電気代も発生します。さらにカーポートがある住宅やベランダにポート屋根がある家屋は、屋根のアクリル板を外さないと足場が組めない可能性があります。アクリル板の取り外しや取り付けにかかる費用は、見積もりに含まれていないケースがほとんどですので、ご注意ください。

外壁塗装塗料の劣化症状

外壁塗装の工程

外壁塗装塗料の主な劣化症状としては「ひび割れ」「チョーキング」「汚れ」などがあります。これらの劣化症状は定期的なメンテナンスによって避けられますが、劣化症状を見過ごしたり、放置しておくと外壁の状態が悪化し、多額の改修工事が必要になる場合がありますのでご注意ください。ここでは「ひび割れ」「チョーキング」「汚れ」のそれぞれの状態や予防策をご案内します。

ひび割れ

ひび割れはその名のとおり、外壁塗装塗料の塗膜に亀裂が入る症状で、「クラック」とも呼ばれます。外壁塗装にひび割れが発生する主な原因としては「外壁塗装の経年劣化」「外壁塗装の施工不良」「車や電車などの振動」「地震」「住まいの構造の問題」などが考えられます。施工不良の多くは、下塗りや中塗りが乾かないうちに上塗りしてしまうといったケースが目立ちます。下塗りや中塗りの後には十分な乾燥時間が必要で、これを守らずに塗ってしまうとひび割れ発生の原因となります。

チョーキング

チョーキングはサイディングやモルタル・ALC(alc)パネルなどの外壁にチョークの粉のようなものが付き始める症状で、白亜化現象とも呼ばれます。外壁の塗膜劣化を示す症状のひとつで、外壁の塗装表面にある表層樹脂が、熱や紫外線、風雨などによって劣化すると発生する現象です。チョーキングの発生は、外壁が防水機能を失ってきているサインですので、お早目に外壁を塗装されることをおすすめします。

汚れ

たかが汚れとあなどっていると、汚れから劣化が進行してしまうケースもありますので注意が必要です。あまりに外壁が汚いようなら壁面を洗浄しましょう。汚れがつきやすい外壁であれば、汚れに強いフッ素塗料で塗装されることをおすすめします。また大変高価ですが、無機(光触媒)塗料はフッ素塗料と同等、あるいはそれ以上に汚れがつきにくい塗料として高い効果を発揮します。

屋根塗装に使用される塗料の選び方

屋根塗装に使用される塗料の選び方をご案内します。屋根は外壁以上に紫外線や風雨にさらされる箇所ですので、屋根塗装の際は、シリコンやフッ素、無機塗料など対候性の高い塗料がひんぱんに使用されます。ただし極力、費用を抑えたい方や数年後に転居する予定がある場合などはもっと安価な塗料で、一時しのぎの塗装をするのも良いかもしれません。塗料の選び方ひとつで屋根や外壁の寿命は大きく変わりますので、塗料の選び方については専門業者に詳しくおたずねください。

雨漏り対策に効果的な外壁・屋根塗装塗料

外壁や屋根の雨漏り対策に効果的な外壁塗装塗料としては、ウレタン塗料があります。外壁や屋根に液体ウレタンを複数回塗ることで防水層が出来ます。ウレタン塗料は合成樹脂が柔らかく、弾性と密着度が高いため、どんな形状の屋根や壁の継ぎ目でも密着して防水膜を作ります。そのためウレタン塗装は、塗膜で防水する工法として広く知られています。また、ガラス繊維強化プラスティック(FRP)による防水層も雨漏り対策に効果的です。「雨漏り」と聞くと屋根からの雨漏りを連想される方が多いようですが、外壁からの雨漏りも少なくありません。外壁からの雨漏りする原因は主に3つあるといわれます。まずひとつめは外壁材が劣化した場合です。どれほど防水処理がほどこされた外壁でも経年劣化します。適切な時期にメンテナンスを行わなかった場合、劣化が激しい部分から雨漏りしてしまいます。自然災害にあった場合も雨漏りの原因となります。台風や強い風雨により、想定以上の雨と風に長い時間さらされた外壁は、雨漏りすることがあります。その多くは、屋根と外壁の境目からの雨漏りです。ほかにも、傷ついた外壁はしばしば雨漏りします。特に外壁材がサイディングの場合、ボード同士の隙間を埋めるシーリングが劣化し、そこから雨水が染み込む傾向があります。

外壁塗装はエイチプロスにお任せください

外壁塗装の相場に含まれる費用

屋根や外壁塗装を専門とするエイチプロスは川越市内はもとより、鶴ヶ島市、ふじみ野市、狭山市、白岡市、蓮田市、桶川市、富士見市、北本市などでも塗装実績があります。当社は塗装全般以外にもお住まいの大規模改修、棟瓦の積み替え、フルリノベーション、漆喰、モルタル、トタン、スレート、銅板、セメント瓦、ペンキ、プライマー塗装、シーラー塗装、システムキッチン、バスルーム、トイレ交換、壁紙を張り替える工事、クリーニング、ベランダ、外装・外構・エクステリア、屋上防水などのあらゆる施工仕上げ工事、焼付塗装、新築物件にも対応いたします。漆喰の塗り替えや破損した漆喰の補修なども承ります。破風や雨樋、庇(霧除け)、天窓などの付帯工事もお任せください。火災保険を活用した屋根や外壁の補修工事のご相談も承ります。「塗料の種類が多すぎて選び方がわからない」といった方もお気軽にご相談ください。当社は、自社で完工まで施工・管理を行う工事施工店ですので、中間マージンや紹介料などは一切頂きません。さらに当社は、国土交通大臣登録団体に加盟しており、信頼、優良の証として、官公庁・行政・私立高などの塗装工事でも豊富な実績があります。また、万が一に備えた、リフォーム工事瑕疵保険も対応していますので安心してお任せください。お支払いについても、リフォームローンがありますので無理なく月々の分割払いが可能です。加えて当社は、独自保証書を最長で10年までご用意しています。ご希望のお客様には、1年後の点検も行っています。工事完了から1年間は、使用した塗料を保管・管理しておきますので、万が一不具合が発生した場合は、早急に対応いたします。施工後の2年、3年、5年、7年点検もお申し付けください。弊社は創業以来、人材の育成に力を注いでおり、塗装技術の資格取得や技能講習も積極的に行っています。こうした取り組みにより、一級の資格を持つスタッフが多数在籍しており、コロナ対策に万全を期しつつ、社員一丸となってお客様にご満足頂けるパーフェクトな塗装・リフォーム工事に取り組んでいます。また、塗料の選び方のひとつに色見本がありますが、色見本で見た「色」と、住まいに塗装したときの「色」の印象が異なるといった失敗のないよう、弊社ではご契約後の完成カラーシュミレーションも無料で承りますので、ぜひお申し付けください。塗装についてはこれまで「費用がわかりづらい」「妥当な金額を知りたい」「塗料の選び方がわからない」といったご意見が少なからずありました。そこで当社は、概算費用がどなたにでもわかるよう「外壁塗装オンライン見積もり」を導入しました。建物要件を入力すれば、自動的に費用が算出されるシステムです。ぜひ一度ご利用ください。

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